サイズは、径25，5×高さ11×蓋をした高さ20㎝です。「日本民芸館展」出展作品のシールが貼られています。本体縁部から内側に窯傷でしょうか?直しでしょうか?が見られます。画像でご確認ください。弾くといい音が響きます。 山田真萬さんの若かりし頃の作品ではないかと思われます。  山田真萬は現代の沖縄陶芸界を代表する作家の一人であり、ニューヨーク等海外での個展開催も多数に及びます。ダイナミックな筆使いと色彩で、観る者に宇宙を連想させ、壮大なイマジネーションの世界に惹きこむ創作力は随一で、見事な力作を次々と生みだしています。沖縄の土着の文化と混ざり合った独特の世界観は無二の存在感を放っています。斬新な作風ながら、土の使い方から釉薬の作り方、共同窯へのこだわりなど、沖縄の伝統的な陶芸をしっかりと踏襲しているところも大きな特徴です。湯呑と碗のセットとなります。どちらもそれぞれ土色や藍色の地に丸紋をいくつか配置し、古代琉球の土着信仰を禅的な世界に昇華させたような、深い味わいを感じる力強い逸品です。厚みのある作りにより手に持った際にもその力を感じることができます。静謐な空気を漂わせ、アーティスティックでありながらも実用品として長く使うことができる品です。